外人ではありますが日本のユーモアにはだいぶ慣れてるので空気の読み方は上手。
むしろあえて空気読めないふりをするときもあるくらいの人間です。
年齢も20後半ですし、余裕のある大人。
運動神経も良くて、フランスにいた時は神童扱いされてたレベルです。ちなみに得意なスポーツはスケートでした。踊る方。
勉強も特に語学には才能があったせいか5ヶ国語ほど喋れます。
まさに高スペック。そして日本では警察官やってる。モテないはずがない人間なのですよね。
そんな彼ですが、モテるとこまではいいのですが、本人から好きになった恋は恐ろしいほどうまくいかないのです。恋愛下手なんですね。どうしていいかわからなくなった結果が極端で、何も出来ないかアピールしまくっちゃうかのどちらか何だろうと。
恋に一途なのはいいんだけどね……こういうところが駄目なんだよね……。
彼の人生をたどってみますと、まず幼少期はフランスで過ごしてます。
その頃からまぁいろんな面に才能を見せてて、スポーツでも将来を期待されるし学業でもよい進路を期待されてるし、なわけですね。
ですが20になる前の時点で交通事故にあってしまって。これのせいでスポーツ関係での将来は閉ざされてしまいました。
わかりやすい荒れ方になりますが、ジャンさんはここで一度将来への希望が見いだせなくなって心を閉ざしてしまったんです。
ジャンさんの両親は良い両親で、まだ若い息子の将来を心配して休養のためにも知り合いのいる日本にむかわせました。
(※余談ですがジャンさんの両親と由貴ちゃんの両親は知り合いです。ジャンさんが日本で暮らせるようになった理由はジャンさんの両親が日本愛好家であり日本に由貴ちゃんの両親がいたからです。)
そこでジャンさんは心身ともに療養するためにこの病院にきました。
最初はホントにかなり投げやりで、ごはんもあんま食べないしそもそも喋ってくれないし目を合わせないしで結構厄介だったと思います。
そんな中、親身に付いててくれたのが、担当になってくれたるるさんでした。
事故で付いた傷を見たくなって伸ばした前髪を少し短くできるようになったのも、歩きたくなくなった足を動かして前に進めるようになったのもるるさんのおかげでした。
これをきっかけにジャンさんはるるさんに本気惚れしてしまうのですが、残念なことにるるさんは最初から眼中にドクターしかいない状態でして、これ完全に負け戦だったんですね。最初から。これはつらい。
ジャンさんの不器用さはここで発動するのですが、彼はどうも「正解に最も遠い選択肢」を選びがち。
この場合、見守るとか諦めるを選択できればまだよかったのですが、玉砕承知で好きアピールを広めることしかできなかったあたりがジャンさんです。
アピールこそしましたがジャンさんは実は一度もるるさんに告白はしていません。好きとは伝えてません。
なので、ぱっと見だとただのるるさん「ファン」でしかなかったんじゃないかと思います。
でも長く付き合ってる皆にはバレバレでしたでしょうが。まさみちゃんなんか、るるさんが心配でジャンさん追い出したりするレベルには(笑)←
退院したあとは通院しつつ日本で警察官になったわけですが、通院と言っても足の方はすぐによくなりましたし、メンタルも本当は大分回復してたんです。
その辺はドクターたちももちろんわかってたんですがネ。ここまで通院が続いてしまったのは別に悪い方向ではなく、区切りのつけときを見計らってたところはあったんじゃないかな。
ある日彼の職場の交番に一人の少女が泣きながらやってきました。萌です。
彼女は家出した妹と弟を心配していて、親身に話を聞いた、まではよかったのですが、なんと彼女はのちのち自分の行きつけの病院で再会してしまうのですよ。
という縁で、萌とはとても仲が良くなります。彼女も頭が良いから話題に困らないしなwww
やがて病院で彼女の妹弟を取り巻く騒動が解決したころ。
マリーの家出事件()をきっかけにるるさんはついに大好きな人にプロポーズ()される。
それを壁越しに聞いたジャンさんと萌。まぁわかっていたことですし、と笑顔で返すジャンさんに、萌はちょっとだけおせっかいをやきます。「デートしましょう!」
余談1、このデートの際るるさんへの贈り物のピンを買いました。選んだのは萌のようなもんです。
余談2、ロストファースト、というタイトルはロストラブとファーストラブという意味。失恋と初恋ですね。グッバイアンドハローは今回の恋愛への、というかるるさんへの決別の意味でつけた。
萌ちゃんに慰められたわけじゃないんですが。萌の気遣いは割と効果的でした。
ストーカー気味だったけど本気で好きだったんだよ……彼だって大変だったんだよ……
正確な年月はわからないけど多分2~3年ずっと好きだったと思います。
(でもまぁるるさんがドクターを好きな年月の長さがもうネタにしかならないのでアレですが)
いい大人がJCの前でなんかすみません。 あと花と種そこかわれ(自分で描いておいて……
そんでるるさんへちゃんとおめでとうが言えた彼はちゃんと今回の恋とお別れが出来ました、という話。
また、この件のちょっと前にとうとう通院終了のお知らせを受けていたので、彼は外来一抜けしました。
ただし、しょーさんが割といいこと言ってくれたので(※元ネタは香乃さんですが……)これからもちょくちょく遊びに来ると思います。皆に会いに来るよ!
ところで、彼を最初につくった時は「とにかくナルシストでうざくてスペックだけ高くてるるさんのストーカーっぽいヤツ、でもそのくせに警察官!」というノリだけで出来たキャラでした。部分部分はあってるけどだんだん緩和していって割といい人になってしまいましたが初期の方がうざめなのはそのためです。最近あんまりうざくない……←
真言さん侵入事件でやたらでしゃばったのは想定外でした。キャラって勝手に動くんだなと実感したストーリーでした。
元は、あの話の中で一番の脇役、とすらほざいてたのですが……こんなにメインに重要話絡んでくるとは恐れ入ったです。でも彼がいなかったらあの事件まとまらなかったので感謝してます(苦笑)
そういう意味もあって、私は彼を動かすのがとても好きでしたネ。